Mr. Peter Hamann ⽒(陶芸家・茶⼈)、デトロイト訪問記

Japan Cultural Development/ 2月 11, 2020/ NEWS, PRESS

陶芸家で茶⼈である、Peter Hamann ⽒が、先月1月16日と17日の2日間に渡って、デトロイト地区の2美術館を訪問されました。その訪問の様子をまとめておりますので、是非ご覧になってください。

Peter-Hamannさん行程表

Mr. Peter Hamann ⽒(陶芸家・茶⼈)のデトロイト地区の2美術館を訪問。

[2020.1.18]
JBSD 顧問、JCD 主幹 ⼤光敬史

Peter Hamann⽒の代表的な⻘磁器作品

Mr. Peter Hamann ⽒(兵庫県丹波篠⼭市)が、デトロイト地区で JCD を通して関係の深い2つの美術館を訪問し、茶道具を中⼼に意⾒会(茶道具鑑定など)を⾏った。(⾏程表参照)

Peter さんは欧⽶⼈では唯⼀、⽇本⼯芸会正会員(⽇本⼯芸展⼊選 20 回)の陶芸家である。また茶⼈(武道の茶道としての歴史を持つ藪内流)でもあるという珍しい略例をお持ちの上、アメリカ・ネブラスカ州で⽣まれ、⽇本に帰化した⽅。流暢な⽇本語で陶芸やお茶に関して両美術館の学芸員にお話をされた。⽇本語の意味する対応英語がない場合も多い内容も、彼の解釈をベースに英語化され両美術館での意⾒会が⼤変興味深く進んだ。

陶芸家 Peter HamannとDIA 館内にて

DIA のアジア学芸員の Ms. Katherine Kasdorf と U M M A のアジア学芸員の及部奈津さん共々、Peter さんの訪問でより深い知識を得られたと思う。

JC D としては、⽇本⽂化を地元に伝える役⽬である、この両美術館の学芸員に、⽂化財をより正しく理解をしてもらえるようにと、今回の Peter さんの北⽶訪問に合わせて美術館訪を訪問頂き、よい議論の場を持てたと思う。

こういった⽂化⼈が北⽶を訪問する際に、デトロイトを⾒てもらえる機会を捉え、⽂化連携を促進していくことは、相互の国での理解者を増やせるよい機会と捉えている。今後もこういった機会を出来るだけ増やしたい。

陶芸家 Peter Hamann氏とUMMA 館内にて

今回は Peter さんご⾃⾝の陶芸作品の話はなかったが、次回には作品展⽰や また他の茶道家さんらとの交流なども考えていけるとよいと思う。

なお、今回の Peter さんという⾼名な⼯芸師匠をご紹介いただいた、JBSD ⽂ 化部会⻑の池⽥さん(三菱電機)に感謝申し上げたい。

陶芸家 Peter Hamann氏とUMMA 館内にて

Peter Hamann⽒のPDFでまとめましたデトロイト訪問記をダウンロードでご覧ください。

Peter Hamann ⽒
1956年アメリカ、ネブラスカ州⽣まれ。78年グレースランド⼤学美術学科卒業。81年初来⽇。85年滴翠美術館付属陶芸研究所卒業、兵庫県篠⼭市に開窯。94年⽇本⼯芸会正会員。2001年⽥部美術館⼤賞「茶の湯の造形展」奨励賞(15年同賞)。15年⽇本国籍取得(本名:井⾕宗嚴)。18年6⽉20⽇〜26⽇⼤阪⾼島屋にて個展。

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